Excel

Excel ~スピル機能 SPILL~

更新日:

今回のExcelは、動的配列数式の基本となるスピル(SPILL)の動作について紹介します。
MSのサイトでは、「動的配列数式と、こぼれた配列動作」という直訳題名の記事が紹介されています。
英語のLinkに飛ぶと、「Dynamic array formulas and spilled array behavior」という記事にたどり着き、それをGoogle翻訳すると「動的配列数式とスピル配列の動作」と言う題名だということがわかります。
MSのサイトを見るのになぜGoogleに翻訳してもらうとわかりやすくなるのか。。。ということはさておき、今回はスピル(SPILL)について説明していきたいと思います。
意味はもちろんMSが直訳してくれた通り「こぼれる」ですね。

スピルの動作は今までのExcelの概念が変わるともいわれるほどの機能です。
今までの関数は入力したセルに結果を返すことが基本でしたが、スピルを使うと入力していないセルに値を返します。
下の例を見てみましょう。

こちら普通のテーブルです。
F列に商品を抜き出してみます。
今までであれば、F3セルに”=B3” と入力するとB3セルの”りんご”が表示されましたね。
そのあと、F3セルをF21までコピーすると商品名を抜き出せました。

しかし、スピル機能を使うとF3セルに入力するだけで、他のセルの値も表示することができてしまうのです。
F3セルに”=B3:F21”と入力してEnterキーを押すと、F4~F21まで何も入力していないのに値が返ってきます。
これがスピルです!

関数を入力したセルはF3セルでしたが、他のセルはどうなっているのでしょうか?
F4にカーソルを合わせてみると、同じ関数である、”=B3:F21”が灰色になって記載されています。

これがスピル動作です。おそらく関数を入力したセルから結果がこぼれ出ていると言う意味でつけられたのでしょう。
このスピルですが、Office365のバージョン1911(2019年11月)からサポートされていますので、Office365を使っている方は最新に更新すれば使えると思います。

ちなみに、このスピル動作ですが、出力結果の途中に文字列を入れるとどうなるのでしょうか?
試しにF10に”てすと”と入れてみます。

F3セルに入れた関数が"#SPILL"とエラーになってしまいました。
スピルするセルに文字列が入っているとエラーになってしまいます。 スピルを使うときには出力される個所には何も記載してはいけません。 下の例のように一見出力先には何も入力してないように見えてもスペース一つ入っているとエラーになってしまいます。

さて、このスピルに加えて新たな関数の形式が登場しました。
例えばこの表で販売個数をすべて合計するには、SUM関数を使い、"=SUM(C3:C21)"と入力していたかと思います。

こちらもスピルされた結果を元に計算する場合には、新たな記述が生まれました。
下の例を見てみましょう。 F列はF3に"=C3:C21"とスピルされる数式が入っています。
G3にその合計を計算する場合、"=SUM(F3#)"と記載すればスピルされた値を合計してくれます。

今までのように合計するセルを指定しなくても、自動的にスピルされた範囲を計算してくれるようになりました。
ちなみに、今までのようにG3セルに"=SUM("の後にマウスでF3セルからF20セルまでを選ぶと、今までのような数式が記載されますが、スピルされた範囲であるF21セルまで選ぶと、

自動的に選択範囲がF3#に変わります。

スピル機能は今までの関数の考え方を大きく変えるものとなりそうです。
エクセルの概念が大きく変わりそうですね。

取り残されないように勉強が必要ですね。

今回はExcelの新しい機能である、スピルについて紹介させて頂きました。
非常事態宣言は解除されましたが、再び感染者が増えて東京アラートが発令されてしまい、レインボーブリッジや都庁も赤くなってしまいましたね。 自転車も遠出はなかなかしづらい状況なので、STAY HOMEな週末が続いています。
早く遠出したいですね。

-Excel

Copyright© ゆるちゃり , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.