今回はLEFT関数について少し実践的な使い方を紹介します。
表の中にある文字列の一部を抜き出したいときに使う関数です。
LEFT関数は、対象セルの文字列を指定した文字数分抜き出すことができます。
LEFT関数:指定した文字列の左から指定した文字数分抜き出す関数です
例えば下のような表があったときに、郵便番号だけを抜き出すことができます。
LEFT関数は以下のように記述します。
=LEFT(文字列,文字数)
となります。
B11セルに入れた数式はこちらです。
=LEFT(A11,8)
上の例にある、郵便番号のような同じ文字列の長さであれば、一律で取り出すことができます。仕事上で利用するとしたら、顧客コードや製品コードでしょうか。
顧客コードや製品コードの桁数が、"11111:○○商事株式会社" や、 ”3333-01:鉛筆黒1ダース” のような形で統一されていれば、コードだけ抜き出すことが可能です。
ところが、次の例の場合はどうでしょうか?
住所が一覧になっていますね。 同じようにLEFT関数で都道府県だけを取り出してみようとすると、A3 にある千葉県は、[=LEFT(A2,3)] で表示できますが、A4の神奈川県やA5の和歌山県は都道府県が4文字で抜き出すことができません。一体どのようにすればよいのでしょうか?
FIND関数と組み合わせることで自動で抜き出すことができます。
=LEFT(A3,(FIND("県",A3,1))
FIND関数は別途記事を作りますが、FINDの中身は、A3セルで1文字目から数えて"県"という文字が何番目に来るかを表しています。
つまり、千葉県であればこのFIND関数の戻り値は3となり、和歌山県では4となります。
さあ、これで綺麗に抜き出せました。
あれ?? 都道府県って県だけじゃないよね? それはまた今度。
今回はLEFT関数の基本と、FINDとの組み合わせを紹介しました。